バイオリンを「1ヶ月だけ習ってみる」という選択肢


未経験親が「最強の自宅コーチ」になる秘訣(10)


音大を目指すわけじゃない。ただ、楽しく弾きたい。

テレビ番組で、まったく経験のない芸能人が短期間だけ集中して楽器を習って披露する、という企画を観たことがありませんか?プロの指導を受け、多忙な毎日の隙間時間をすべて使って練習して、全力で演奏する姿に「楽しそうだな」「こんな体験してみたいな」と思ったことはありませんか?
 

楽器を習ったからといって、芸能人が音大を受験するわけではありません。むしろその1曲を演奏することが目的で、それ以上はありません。
 

でも観ている私たちは「楽しそう」「やってみたい」と思わずにいられないのは、なぜでしょう?

 

全力で打ち込んだ達成感に、思わず引き込まれませんか?

 

 

コンクールも音大も興味ない。好きな曲を1曲弾けたらいい

そんな需要を満たしてくれる音楽教室は、日本にはほとんどありません。日本では「音大を目指すための長期的な技術訓練」が主流で、それ以外の教育方法ははなかなかありません。
 

というのも、音楽教室でバイオリンを教えている講師は、幼少期からバイオリンを始めてめて音大に行って、10年、20年とバイオリンを弾き続けている人が大半です。つまり「音大を目指すための長期教育」を受けてきた人たちばかりです。だから「音大を目指すための長期教育」を教えようとしますし「10年、20年と継続する」前提に、なんの疑いもありません。
 

長く継続することを前提とした練習が悪いわけではありません。でも音大を目指すわけではなく「バイオリン弾けて楽しい」と体験したいだけなのに、音大用のレール以外の選択肢がないのでは、「バイオリンに興味はあるけど・・・」と躊躇するのも当然です。

 

 

「今」楽しみたいのに、基礎練習だけを10年なんて、できない

楽器の演奏だけでなく、野球やサッカー、バレエ、絵画・・・何事にも基礎技術は大切です。とくにバイオリンは技術の習得だけでも時間がかかる楽器。思うような演奏に手が届くまでは長い年月を要することは否めません。
 

基礎技術をたくさん身につけているほうが、より多彩な楽しみ方ができることも事実です。だから基礎技術をおろそかにしていいとは考えていません。
 

基礎技術を積み上げることが楽しければよいのですが、地道な基礎訓練だけでは飽きてしまうのも事実。しかし実際は「地道な基礎訓練の後に、ようやっと楽しい演奏ができる」指導が主流です。

 
これはバイオリンに限らず、スポーツなども同じ。新入生のうちはボールにも触れず筋力トレーニングとフォームの練習だけ、という場面は珍しくないでしょう。

 
そのやり方でフィットするなら問題ありません。実際それで楽しく続けられる人もたくさんいるのですが、単調な基礎練習に楽しみを見いだせずに継続できない人も、同じくらいたくさんいます。

 
はじめるきっかけは「誰かのため」に練習したいのではなく、「自分が楽しみたい」から「バイオリンやりたい」と思ったはずです。だからできるだけ早い段階で「弾けるって楽しい!」を経験したほうがいいのです。年齢が低いほど、将来まで楽しみをとっておくという考えを理解するのが難しくなります。

 

 

1ヶ月だけ試してみればいい

体験レッスン、体験入会など、いちどだけ体験できる機会はたくさん用意されています。しかも無料で体験できる機会も多く、いくつか比較してみることもできるでしょう。

 
何事も「やってみなければ分からない」のですから、体験レッスンの機会はどんどん利用したら良いのです。でも、多くの人が不安に思うのは「1回だけじゃ分からない」ということ。

 
だったら1ヶ月だけ習ってみたらいいのです。それくらい継続すれば「興味をもって練習を続けられるのか」十分に判断できるでしょう。そもそも途中で興味を失えば、1ヶ月だって続かないかもしれません。

 
「1ヶ月だけ習ってやめるなんて、後ろめたい」と思う人も多いかもしれません。でも、楽器や備品など、ひとそろえ買ったらそれなりに予算が必要なものを長く続けるかどうかの判断を、たった1回だけで判断するほうが難しいと思いませんか?

 
まして子どもだったら「やりたい!」の言葉が、本当に本気でやりたいのか、お友達やテレビの影響で言ってみただけなのか、判断が難しい場面は多々あります。

 
体験レッスンはワクワク感でいっぱいでも、いざ継続するとなると毎日の生活スタイルが少し変わることについていけないこともあります。実際に毎日の練習に直面すると「やっぱりやりたくない・・・」と興味を失くすこともあります。

 
そこで1ヶ月すら継続できないと落胆する必要はありません。「やってみたら、合わないと分かった」のであって、失敗でもなければ後ろめたく思う必要もありません。やってみることなくズルズルと中途半端な興味を引きずるより、「これは合わない」と分ってしまえばそれ以上拘ることなく次の興味を探しにいけるのです。

 
 

選択肢は、自分の手にある

「バイオリンの練習って、結構大変なんだ」

「まだ全然できないことばかり」

「それでも1曲弾けると、楽しいな!」

 
1ヶ月だけバイオリンを習った子ども達の素直な感想です。1ヶ月でやめる子どもが半数以上。みんな笑顔で「バイオリン楽しかった」と卒業していきます。
 

最初に「1ヶ月だけ」と期間を決めてしまえば、その後に続けるもやめるも自由です。そう、そこで選択肢があるのです。選択肢を見つけられるということは、大袈裟に聞こえるかもしれませんが、よりよい人生を拓くために貴重な能力です。「1ヶ月だけ習ってみる」というのは単なるお試し期間という以上に、自分で選択する力を身につけることでもあります。

 
 

「目標を持つ」ことの偉大な力

「いつまでに何を」という期間と目標を設定すると、その期間が終了したときに「どこまでできたか、何が足りないか、何が目標以上だったか」を客観的に振り返ることができます。
 

まるで仕事の評価のようですか?そうです。バイオリンでも何でも、目標を決めて達成度やプロセスを評価しながら進めることで、より良く上達するための方法、より効率的に進める方法、より高い目標を見つけられるようになります。

 
ちょっと無理しちゃったなと思ったらスローダウンすれば良いですし、物足りないと思うなら一段上のレベルを目指してみましょう。とくに子どもなら、学年が上がる毎に生活リズムも少しずつ変わっていきますから、無理のないペース、手ごたえを得られる目標設定を自己流に調整していけばいいのです。

 
「目標を持つ」ことは、誰かに与えられた道筋だけを辿るのではなく、自分で道を拓くこと。子どものうちから「目標を持つ」体験ができたら、それは大人になるころには大きな強みとなるでしょう。

 
だから1ヶ月だけ習ってみて終わりにしても、後ろめたいどころか貴重な人生経験を積んでいるのです。

 
 

分からないことは「質問する」

1ヶ月だけ習ってみると決めたら、その貴重な時間を最大限に活かすコツがあります。
 

「質問する」ことです。
 

誰でも最初は初心者なのだから、できないこと・分からないことだらけです。だから「この説明が分からない」「ここがお手本通りにできない」と発見したら、臆せず質問しましょう。
 

質問があるということは、自分のできること・できないことを客観的に分析できているということ。この客観分析ができると、上達の伸びしろが大きくなるのです。
 

「質問ありますか?」と聞かれて「ありません、大丈夫です」と答えているときは、本当に全部分かっているのではなく、実は「分かったふり」をしていることが大半です。
 

質問するのは「恥ずかしい」と思う風潮が強いため、大人でもつい「ありません、大丈夫です」と答えてしまいます。でも、「質問はありません」と言ってしまったら、いちど自問してください。「待てよ、もしかして今、分かったふりをしていないか?」
 

貪欲に質問する人こそ、伸びる人です。上達するために習っているのですから、上達するためにたくさん質問して、1回のレッスンで得るものを増やしていきましょう。
 

特殊なセンスや能力は要りません。1ヶ月という期間を設定して、その間に弾く課題曲を決めて、そしてたくさん質問してみてください。それだけで、1ヶ月後、お子様は道変えるほど精神的に成長しています。

 
 
 


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