綺麗な音の裏には、たくさんの努力

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★音楽家からのメッセージ★
「綺麗な音の裏には、たくさんの努力」
チェロ奏者・岡部恵理

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こんにちは、チェロ奏者の岡部恵理です。
 

チェロは優しい魅力的な音の楽器ですが、今回はチェロの音を出すのは実は「難しい」という側面を、少し紹介します。
 

チェロの楽器体験では、子ども達はすぐに音を出せたと思います。確かに、弦を弓で擦ればだれでも音を出せる楽器です。
 

でも、正しい音を出せるようになるまでは、少し時間がかかります。
 

ピアノなら「ド」の鍵盤をたたけば「ド」の音が出ますが、チェロなど弦楽器は、正しい弾き方を身につけないと正しい「ド」の音を出せません。
 

かすれた耳障りな音で「ド」を出してもきれいな演奏はできませんから、正しい「ド」の音になるだけでなく、きれいな「ド」の音にしなければなりません。
 

「正しい」「きれいな」音を出せるようになるまでの過程を、ひとつずつ挙げていくと、
 


1. チェロを正しく構える
2. 弦を押さえる左手を、正しい形にする
3. 弓を持つ右手を、正しい形にする
4. 右手で弓を正しい位置に置く
5. 適切な力で弓を動かす
6. 正しい位置で弓を動かす
7. 左手の指で、弦の正しい位置を押さえる

 

こんなにたくさんあります。
 

最初は弓を持とうとしてもうまく持てず、すぐに手の形が崩れます。弓にかける力加減も、最初はよくわかりません。右手ばかり意識していると、こんどは左手の形が崩れています。
 

これら全部ができるようになるまでは、毎日繰り返し練習して、それでも数カ月を要するのが普通です。曲を弾けるようになるまで、見た目の優雅さからは想像つかないくらい、たくさんの努力が必要なのです。
 

正しいきれいな音を出せるまでずいぶんと時間のかかる楽器ですが、だからこそ、初めて曲を弾けたときの感動はひとしおです。
 

次回チェロの楽器体験の際は、そんな難しさがあるんだと想像してみてください。また一段と興味が深まるかもしれません。
 

音を出す「だけ」なら簡単だけど・・・

音を出す「だけ」なら簡単だけど・・・


 
 
 
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