ゾウさん管弦楽団の音楽便り「楽譜を読めなくても音楽はできる」

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┃ ★音楽家からのメッセージ★
┃  「楽譜を読めなくても音楽はできる」
┃ コントラバス奏者 井口信之輔
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===「楽譜を読めなくても音楽はできる」===
 
 

こんにちは。コントラバス奏者の井口信之輔です。今回は楽譜のおはなしです。
 
 

「楽譜を読めないから、楽器はできない」
と思ってあきらめる人も多いのですが、誰だって最初は楽譜を読めないし、楽器を習うより先に楽譜を読めるかどうかは、実は演奏にはあまり関係ありません。
 
 

たとえば僕が指導する中学校や高校の吹奏楽部の生徒たちも、入部時には半数以上が「楽譜が読めない初心者」でした。それでもいつの間にか楽譜にも慣れ、コンクールを目指すほどに楽器が上達していきます。
 
 

どうして楽譜が読めないのに演奏が上達するのでしょう。
答えは簡単。楽譜を読めなくても、音楽を楽しむことができるからです。
 
 

たとえば「はじめての演奏体験(ハンドベル体験)」に参加したことのある方は思い出してください。小さな子どもから大人までが一緒になってハンドベルを演奏しましたが、ハンドベルを演奏するための楽譜は何も使っていませんでした。
 
 

「はじめてのバイオリン・レッスン」でも、バイオリンでメロディ演奏に挑戦しますが、楽譜は使いません。
楽譜を読めなくても音楽は十分楽しめるのです。
 
 

音楽を楽しいと思えるようになると、好きな曲を演奏したくて楽譜にも興味が湧いてきます。とはいえ楽器もまだ初心者ですから、練習に必要な音から少しずつ覚えていけば良いのです。
 
 

僕が中高生を指導するときは、漢字に読み仮名を振って覚えるように、音符にも読み方を振って慣らしていきます。いっぺんに全部を覚える必要はなくて、最初は基本の「ド」から。何度も同じ漢字を見ているうちに読み仮名無しでも読めるようになるのと同じで、何度も同じ音符や記号を見ているうちに読み仮名無しでも音が分かるようになります。
 
 

こうして楽譜に慣れてくると、今度は楽譜の解釈を解説した書籍や音楽事典に書かれていることも理解できるようになり、演奏も上達していきます。
 
 

もしお子様が楽器を習って楽譜の習得につまずくことがあったら、その時に必要としている音符や記号に慣れるよう読み仮名を振ってあげてください。「楽しみながら少しずつ」続けていくと、いつの間にか楽譜に書かれているたくさんの音符や記号を読めるようになっています。
 
 


 
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